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AirbnbやUberらが牽引するシェアリングエコノミーという経済構造が近年急速に普及しています。根底には大量生産大量消費の経済活動を離れ、すでにある使われてない資産を必要なところで活用し、モノ・ヒト・スペース・カネなどあらゆる資産を共有していこうという大きな潮流があります。

以前は安全なサービスの提供が難しいと考えられていたC2Cのシェアリングエコノミーの分野も大きく躍進を遂げています。日本を代表するC2Cのシェアリングエコノミーサービスメルカリもその1つ。

その若者を中心に利用されているメルカリが、佐賀県伊万里市と一般社団法人日本中小企業情報化支援協議会と協力し、中高生向けの「シェアリングエコノミーの学校」を開設しました。

目次

  1. 新しい価値を生む共有概念。シェアリングエコノミーの学校とは
  2. 成長著しいC2C市場…サービスを利用するメリットとは
  3. まとめ

新しい価値を生む共有概念。シェアリングエコノミーの学校とは

中高生を対象としたC2Cサービスの理解

今回2017年3月に開講されたシェアリングエコノミーの学校は、佐賀県伊万里市のイベントスペース「PORTO3316 imari」と一般社団法人日本中小企業情報化支援協議会が中心となっており、そこにメルカリが協力しているようです。

PORTO3316 imari はICTを活用して地域活性化を実現しようとする、いまり創生クラウド型しごとづくり推進部会が運営しています。

講座の対象者は伊万里市内の中学生・高校生。学校といっても現時点では一度目の開催を終えたばかりの講座のようなものですが、この取り組みには地域発のビジネスを創造する力を身につけて欲しいという狙いがあります。

シェアリングエコノミー、C2Cなど新しい分野への理解を深めることで、最終的にはそれらに関連するビジネスを創造する力を培っていってほしいということでしょう

講座のカリキュラムは

  1. C2Cの利用について
  2. C2Cサービスを安全に利用するためのポイント
  3. メルカリで身につくビジネス創造力
  4. シェアタイム

の4部構成で行われた模様です。

参考:https://peraichi.com/landing_pages/view/sharing-economy-school

「C2Cの利用について」ではC2Cのシェアリングエコノミーの概要やサービスの種類について、「C2Cサービスを安全に利用するためのポイント」ではメルカリを例にとって、安全なサービスを提供するための仕組みについて、「メルカリで身につくビジネス創造力」では、どうすれば売れる商品を生み出せるのかというところから、ビジネスの基礎を学べるようになっています。

若い学生にとって、メルカリのように有名なサービスを運営しているビジネスパーソンの話を直接聞けるチャンスは、めったにあるものではありません。知識を学ぶことにとどまらず、将来のビジネス創造への大きなモチベーションにつながることは間違いないでしょう。

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成長著しいC2C市場…サービスを利用するメリットとは

C2Cとは一般消費者間の取引を指しています。歴史が長いものではYahoo!オークションや米ebayなどネットオークションがよく知られるサービスです。

PCベースで利用されていたC2Cサービスですが、スマートフォンの普及とともに、市場はさらに拡大しています。スマートフォンで写真を撮影してそのまま出品ができる、アプリなら隙間時間にも利用しやすいなどの理由で、より多くの人がC2Cサービスに親しむようになっているのです。

ニールセンのデータによるとオークション/フリマサービス市場では全体が増加しているそうです。さらに2014年以降スマートフォンからの利用が増加し、2016年時点ではPCからの利用者数の2倍に到達しています。

これまではスマートフォンからのアクセスは若者層に多いと言われていたのですが、2016年に入ってYahoo!オークションとメルカリのアプリユーザーの増加率では40代以上が急増しています。今後スマートフォンを利用したC2Cサービスでは40代以上に注目が集まるかもしれません。

C2Cのサービスにはオーションサービス、フリマサービス、チケット取引サービス、広告掲示サービス、個人輸入系、マッチング系など多くのジャンルが存在します。

オークションでは先述の「Yahoo!オークション」や楽天が運営する「楽オク」、フリマサービスでは今回のシェアリングエコノミーの学校にも協力した「メルカリ」や「フリル」があります。

チケットの2次取引サービスでは、取り扱い数ナンバー1の「チケットキャンプ」やそれを追いかける「チケットストリート」があります。

そのほかには地域の不用品取引の掲示板サービスのジモティ、海外の一般バイヤーから直接商品を購入できる「バイマ」、個人指導の先生が見つかる「サイタ」やスキルを売買する「ココナラ」、近所で手伝って欲しい人を探す「エニタイムズ」など、C2Cサービスは多様化しています。

まとめ

メルカリのようなフリマサービスをはじめ、多くの便利なC2Cサービスが生まれています。いいものを安く手に入れる、資源を大事にするなど、様々な観点でC2Cサービスが広がっていくのは好ましいことです。

一方で、個人同士の取引ではトラブルが発生しやすい面もあります。そういったことに巻き込まれないようにITリテラシーを高め、上手にサービスを利用していくことが今後求められるでしょう。そういった意味でもシェアリングエコノミーの学校のような取り組みは、今後ますます活発になるかもしれません。

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