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近年、UberやAirbnbなどといったシェアリングエコノミーの普及は全世界で勢いを増してきています。そして、それは日本も例外ではありません。その中で一段と急成長を遂げてきているのは、個人が所有する“モノ”をシェアする「フリマアプリ」です。

環境省の発表によれば、2015年の国内における中古リユース市場の規模は3兆1000億円にまで成長したそうです。購入先の割合としては依然としてリユースショップの店頭が多いものの、フリマアプリの台頭が市場規模の拡大に貢献していることは間違いないでしょう。今回は中古市場を躍進させるフリマアプリについてご紹介いたします。

※編集部注
2017年4月10日に加筆修正しました。

目次

  1. 新しい中古市場の創出
    ・フリマアプリとは・CtoCとは
    ・今、フリマアプリが支持されるワケ
    ・フリマアプリの勃興と今後の展望
  2. 押さえておきたいフリマアプリ15選
    ・総合系フリマアプリ
    ・ファッション系フリマアプリ
    ・その他ジャンル特化系フリマアプリ
  3. まとめ

新しい中古市場の創出

フリマアプリとは

フリマアプリとは、フリーマーケットのように個人が自由にモノの売買ができるサービスを提供しているアプリのことです。アプリを通じて、誰でも気軽に自分が所有するモノを出品したり、それらを購入したりすることができます。シェアリングエコノミーの観点では、モノのシェアにあたります。

PGF生命の「シェアリング・エコノミーと所有に関する意識調査 2016(13,14P)」によると、シェアリングエコノミー型のサービスのなかでもフリマアプリの利用意向は最も高く利用してみたいという回答が17.8%です。利用したことがある9.5%、利用を検討してもよい30.9%を含めると60%近い割合が利用に前向きであることがわかります。またフリマアプリの利用経験率では20代女性が23.5%でおよそ4人に1人がフリマアプリを利用しことがあるという結果になっています。

CtoCとは

フリマアプリはCtoCサービスのEコマース、つまり個人で行われるビジネスです。CtoCのサービスはフリマアプリのメルカリのほかに、個人が簡単にオンラインショップを作れるようショッピングカートを無料で提供するBASEやSTORES.jp、シェアエコのAirbnbやUber、スキルやモノのマッチングサービスココナラやTimeTicketなどがあります。

CtoCの市場規模はBtoCのそれよりも小さいですが、成長率は非常に高いと言われており、個人間取引はより多くの人々に広がっていくと見られています。CtoCの市場規模について明確な分析ではありませんが、平成 27 年度経済産業庁の報告書ではメルカリやフリルなどCtoCのEコマースの流通量が拡大し、BtoCの市場を切り崩しているのではないかとの見方もあると記されるほど、急成長を遂げている市場と言えます。

今、フリマアプリが支持されるワケ

・オークションより手軽で簡単

近年までは、オンラインでの中古品のモノのやりとりといえばオークションがメインでした。しかし、オークションは仕組みの煩雑さゆえにユーザーが定着しにくい面があります。

オークションでは出品者が価格を設定したモノが出品され、購入者が同額あるいは他者に購入されないために金額を上乗せて獲得の意思を示すやりとりが行われます。しかし、出品者が満足いかない落札価格だと取引はキャンセルされたり、落札者との連絡不通や未入金といった金銭トラブルも発生したりするのです。

それに比べてフリマアプリでは、モノの価格は固定であることが基本になっています。購入者は金額上乗せの駆け引きを意識する必要なく、購入を希望できます。

・安心、安全な支払いシステム

フリマアプリでは、支払いに関しても安全措置が取られています。購入者が支払った金額は一度サービス会社に預けられ、商品が無事に届いてから出品者に支払われるようになっています。また、個人間取引の信頼性を担保するために、本人確認を導入しているサービスもあります。

プラットフォーム側が個人間取引を安全に行うためのシステムを整備しているのも、フリマアプリの人気の一因といえるでしょう。

・すべてスマートフォンで完結!誰でも使える簡単さ

今注目が集まっているフリマアプリは、開発段階からスマホで利用を中心に設計されているので、UIがスマホでの利用に最適化されていて、感覚的に深く考えなくても使えるようになっています。また購入はもちろん、出品も撮影から出品・決済までシームレスにスマホで行えるのも、市場拡大のポイントになっています。

フリマアプリの勃興と今後の展望

では、躍進を続けるフリマアプリの市場動向についてご紹介します。国内最初のフリマアプリは2012年7月にスタートした女性向けファッションを取り扱う「Frill」です。次にハンドメイド商品のフリマアプリとして有名な「minne」が同年10月にサービス開始しています。

この時期はアメリカのハンドメイドマーケットEC「Etsy」が同市場において主流となっていたため、国内では同じ系統のECサービスが続々と誕生していました。そのため、当時のフリマアプリはハンドメイドマーケットECの類として認識されていた傾向がありました。

しかし、2013年の下半期になってその傾向が一変しました。スマホの普及が著しくなったこの時期に大手フリマアプリ「メルカリ」が立ち上がりました。たった3分で気軽に出品できる謳い文句もあり、スマホでモノの出品をする人々が続々と増えていったのです。そこからコミニュケーションツールとして世界で浸透しているLINEも「LINE MALL」という名称でフリマアプリをリリース。続いてEC業界を牽引する楽天も「ラクマ」の提供を開始。大手企業もフリマアプリ市場に参入し、市場の競争が激化しました。

2015年になってからは撤退を余儀なくされたフリマアプリが多数出てきました。「LINE MALL」もそのうちの1つです。激戦区をくぐり抜けて来たフリマアプリも更なる成長を遂げるために海外進出を計画したり、巨額の資金調達を果たしたり、他事業との提携をPRしたりと今後も生き残り続けるための施策がなされていっています。

 

押さえておきたいフリマアプリ15選

総合系フリマアプリ

メルカリ

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https://www.mercari.com/jp/

2013年7月に誕生した日本最大のフリマアプリです。わずか3年で国内3,000万ダウンロードを突破し、1日の出品数は50万を超えるといわれています。

メルカリに関するデータ(2017年3月時点)

・ダウンロード数:日本4,000万、アメリカ2,000万

・1日の出品数:50万品以上

・月間流通額:100億円以上

メルカリの利用料

・出品手数料:無料

・販売手数料:出品者は売れたときに売上の10%が手数料として発生

・売上の振込手数料:1万円以上で無料、以下の場合は210円

・支払い手数料:コンビニ/ATM/キャリア決済にした場合100円。クレジットカード/売上金/ポイントによる購入の場合無料

 

人気の秘訣は非常にシンプルな操作で出品ができることです。出品するモノの写真を撮影してから、商品の説明、料金・配送の設定などを画面1つで入力することが可能です。これまでの累計出品数はおよそ2.5億品にのぼり、レディース、家電、ホビー、ハンドメイドなどあらゆるジャンルが揃っています。

また、メルカリでは現金の他にポイントを利用して商品を購入することもできます。このポイントの獲得方法は、未会員のユーザーに自分の招待コードを用いて会員登録してもらうことで特典としてお互いにポイントがゲットできるサービスや、企業とのタイアップキャンペーンなどがあります。

 

ラクマ

rakuma

http://rakuma.rakuten.co.jp/

ラクマに関するデータ(2016年11月24日時点)

・ダウンロード数:400万件

ラクマの利用料

・出品手数料:無料

・販売手数料:無料

・売上の振込手数料:1万円以上で無料、以下の場合は216円

・支払い手数料:コンビニ/ATM払いは216円。クレジットカード/ポイント払いは無料

ラクマは楽天が2014年11月にリリースしたCtoCのフリマアプリです。ラクマの最大の特徴は、商品の売買が成立した際の手数料(販売手数料)が無料なこと。しかも売上金は商品受取が確認されてから最短即日に指定の口座に振り込まれるのも、メルカリとの違いです。また楽天ポイントを使えるので、楽天ユーザーには利用しやすいフリマアプリです。

 

ファッション系フリマアプリ

Fril

fril

http://fril.jp/

FRILに関するデータ(2017年3月時点)

・ダウンロード数: 650万件

Frilの利用料

・出品手数料:無料

・販売手数料:無料

・売上の振込手数料:1万円以上で無料、以下の場合は210円

・支払い手数料:コンビニ/銀行ATM/ドコモケータイ払い/auかんたん決済/ソフトバンクまとめて支払いは100円。クレジットカード/ポイント/売上金/LINE Pay払い/Paidy払いは無料

FRIL(フリル)は2012年7月よりスタートし、フリマアプリとしては日本初のサービスです。2016年9月には楽天がFrilの運営会社Fabricを完全子会社化し、楽天グループの傘下になっています。これにより、楽天会員IDや楽天ポイントを使うことができるようになり、楽天会員を中心に訴求力が高まりました。またこの買収後手数料各種が無料になったので、ラクマとともに楽天グループのフリマアプリでメルカリを猛追しています。

 

ZOZOフリマ

zozo fleama

http://zozo-f.jp/

ZOZOフリマに関するデータ(2017年3月時点)

・商品取扱高:6億6600万円

ZOZOフリマの利用料

・出品手数料:無料

・販売手数料:無料

・売上の振込み手数料:1回250円

・購入者は手数料なし(ただし支払い方法によっては手数料がある)

・支払い手数料:コンビニ決済をすると手数料が発生

2015年12月にリリースされたZOZOフリマの最大の特徴は40万点あるとされるZOZOTOWNとWearの商品画像・情報をそのまま引用して使うことができるので、全ての情報を自分で入力する手間が省けます。ZOZOTOWNの購入履歴や、WEARに登録している情報からアイテムを選んで出品できるのこの機能は他のフリマアプリにはない機能です。

 

ショッピーズ

shoppies

http://shoppies.jp/

Shoppiesに関するデータ(20173月時点)

・会員数:120万人

・1日の出品数:7000品以上

・総出品数:300万品

Shoppiesの利用料

・会員登録料:無料

・月額利用料:無料

・販売手数料:出品者は購入されたときに売上の10%が手数料として発生

・売上の振込み手数料:1回210円

・支払い手数料: ポイント・ショピGで支払われる場合は無料。コンビニ/ATM/ネットバンキング、お財布ケータイEdy、クレジットカード支払の場合:200円

Shoppies(ショッピーズ)は2011年4月の10-20代の女性に人気の日本初のオンラインフリマサービスで、ガラケー時代にサービスを始めています。109のブランドなどギャル系ファッションに強く、コーディネートをプラットフォームにアップしてポイントを稼いだり、お気に入りのコーディネートの商品や似た商品を買ったりでき、黎明期より若年女性の支持を集めています。

 

その他ジャンル特化系フリマアプリ

チケットキャンプ

ticketcamp

https://ticketcamp.net/

チケットキャンプに関するデータ(2016年02月10日時点

・ダウンロード数: 100万件以上(利用者は全デバイス合計で月500万人)

・出品数:36万枚

・月間流通額: 36億円

チケットキャンプの利用料

・出品手数料:無料

・販売手数料:8.64%(※8,000円以下の場合は690円)

・決済手数料:チケット代10,000円以下は324円 、10,001円〜20,000円は540円、20,001円以上は3.24%

・売上の振込み手数料:1回380円

株式会社ミクシィのグループ会社である株式会社フンザが運営するチケットキャンプ。名前から察する通り、コンサートやスポーツなどのチケットの売買を行えるフリマアプリです。行けなくなってしまったイベントや余ってしまったチケットを販売したい出品者がチケットの販売価格を設定して、詳細などを記載して出品します。

チケットのやりとりにおいてトラブルを防ぐための安全の取り組みが充実していることが特徴です。出品画面では出品者の「売り手情報」として、個人認証のレベルやレビュー、自己紹介などが表示されるので、出品者の信頼性を確認できます。支払い期限の設定もできるため、未入金のトラブルを防ぐことができます。購入者が支払ったお金はチケットが届くまで出品者の手には渡らず、事務局が預かってくれるようになっています。

また、購入希望者にとって便利なサービスとして、出品チケットの値下げが発生すると通知されるシステムもあるので価格の変動に即時に気づくことが可能です。

 

ジモティー

jmty

http://jmty.jp/

ジモティーに関するデータ(2015年08月10日時点)

・ユーザー数:月400万人

ジモティーの利用料

・利用料/手数料:無料

ジモティーは不用になったモノを誰かに譲りたいという、とにかくモノを手放したいという人が活用しやすい仲介掲示板サイトです。

ジモティーというネーミングは「地元」からきており、直接取引のエリアを指定してその場で受け渡しをします。販売価格を設定することもできますが、0円設定をしている出品者が多いのが特徴です。それによって掘り出し物を無料でゲットできる、粗大ゴミとしてかかる出費を抑えられるなど双方にメリットがあると考えられます。

扱う商品は多岐にわたり、モノだけでなく動物の里親、友達募集、教室の宣伝、求人、イベントなど掲示板としての機能も果たしています。

 

フリマノ

frimano

https://furimano.com/

フリマノの利用料(20173月時点)

・利用料/会費:無料

・出品/購入/販売手数料: 無料

・売上の振込み手数料:216円(1万円未満の場合)

・購入者:手数料なし(ただし支払い方法はクレジットカードのみ)

2015年6月よりiPhoneアプリをリリースしたフリマノは、カカクコムが運営するフリマアプリです。カカクコムの商品情報とシンクロして簡単に商品情報を引き出せるので、出品の手間が省けます。そのため電化製品にポテンシャルがあるフリマサイトになると考えられます。PCからも出品できますがアカウント作成はアプリからのみ可能です。

 

otamart

otamart

https://otamart.com//

オタマートに関するデータ(2015年3月24日時点

・1日の出品数:7000品

オタマートの利用料

・出品手数料:無料

・販売手数料:出品者は売れたときに売上の10%が手数料として発生

・売上の振込手数料:1万円以上で無料、以下の場合は210円

・支払い手数料:コンビニ/ATM/キャリア/WebMoney決済にした場合100円。クレジットカード/ポイントによる購入の場合無料

オタマートは2014年4月にサービスを開始したアニメ・ゲーム・アイドルグッツなどオタクグッツに特化したフリマアプリです。ニッチ産業でありながら、世界に広がるオタク文化という独自のマーケット専門のフリマアプリは無二のサービスです。

 

golfpot

golfpot

https://www.golfpot.net/

golfpotの利用料2017年3月24日時点

・出品手数料:無料

・販売手数料:出品者は売れたときに売上の10%が手数料として発生

・売上の振込手数料:1万円以上で無料、以下の場合は210円

・支払い手数料:コンビニ決済にした場合100円。クレジットカード/売上金による購入の場合無料

golfpot(ゴルフポット)は2015年1月にサービスをリリースしたゴルフ用品に特化したフリマアプリです。お金が掛かるスポーツ・娯楽のイメージから若者のゴルフ離れが進む中で、手ごろな費用でゴルフ用品をそろえられるようになれば、という市場活性化を目指したアプリです。

 

セルバイ

sellbuy

https://sellbuy.jp/

セルバイの利用料(20173月時点)

・出品手数料:無料

・出品者は購入されたときに売上の10%が手数料として発生

・売上の振込手数料: 1回216円

https://sellbuy.jp/help/faq/2

こちらもオタマート同様、つり用品に特化した専門用品をあつかうフリマアプリです。セルバイでは出品代行も行っており、販売価格の30%の費用で出品者の代わりに出品を請け負っています。

 

minne

minne

https://minne.com/

minneに関するデータ20173月時点)

・ダウンロード数: 700万件

・出品数: 500万件

・登録作家数:32.9万人

minneの利用料

・出品手数料:無料

・出品者は購入されたときに売上の10%(税別)が手数料として発生

・購入者は手数料なし(ただし支払い方法によっては手数料がある)

・売上の振込手数料: 1回172円

2012年1月にサービスを開始したminneは、登録料無料でハンドメイドの作品を売買できるマーケットプレイスです。自分の作品を多くの人に届けたい作家さんはもちろん、作るのはできなくても温かみのあるふクラフト雑貨が好きな人もアイテムの売買を楽しむことができます。登録作品は雑貨からアクセや家具にいたるまで幅広いラインナップです。

 

Creema

Creema

https://www.creema.jp/

Creemaに関するデータ(20173月時点)

・出店クリエイター数:8万人

・出品数: 350万品

Creemaの利用料

・出品手数料:無料

出品者は売れたときに売上の8~14%(税別)が手数料として発生(出品カテゴリによる)

・支払い手数料:コンビニ決済にした場合188円。クレジットカード/ジャパンネット銀行/携帯キャリア決済による購入の場合無料

・売上の振込手数料: 1回172円

2010年5月にハンドクラフトのオリジナル製品のマーケットプレイスとしてサービスを始めたCreemaは、手作りのクラフトを作るクリエイターとその作品を愛するユーザーのための交流の場所でもあります。商品の取り扱いを始めたのもCreemaが先駆け。

 

ブクマ!

bukuma

http://xn--pck0dza.com/

ブクマに関するデータ(2017年2月9日時点 

・出品数: 累計20万冊以上

・週間出品数:2万品

ブクマの利用料

・出品手数料:無料

・出品者は購入されたときに売上の10%が手数料として発生

・売上の振込手数料: 1万未満の場合は324円、1万以上の場合は無料

2016年8月に書籍の裏表紙に印字されているISBNバーコード(国際標準規格)を使ってあっという間に書籍情報を利用して出品が完了する古本のフリマアプリをリリースしました。サービス開始より急速に取り扱い書数を増やし、データベースと連動するカタログ型フリマアプリ市場に後発で参入しました。

 

Amarico

amarico

http://www.amarico.jp/

Americoの利用料(2015年1月22日時点

・利用手数料:無料

・出品者は売れたときに売上の3%が手数料として発生

・購入者は購入したときに購入価格の7%が手数料として発生

Americoはトラベラーが出品者となって日本では手に入りにくいアイテムを、海外の商品が欲しいリクエスターに販売するフリマ感覚のアプリです。それぞれが欲しいもの、見つけたものをリクエストし合うマッチングサービスとも言えます。

 

まとめ

競争が激しくなり、フリマアプリは淘汰されつつあります。今回ご紹介したフリマアプリのように他と差別化できる独自性や強みをもっているものが生き残り、成長を遂げていっているのではないでしょうか。

日本でのシェアリングエコノミーの発展と共にフリマアプリも巨大なマーケットとして拡張していくことが期待できそうです。

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