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近年、UberやAirbnbなどといったシェアリングエコノミーの普及は全世界で勢いを増してきています。そして、それは日本も例外ではありません。その中で一段と急成長を遂げてきているのは、個人が所有する“モノ”をシェアする「フリマアプリ」です。

環境省の発表によれば、2015年の国内における中古リユース市場の規模は3兆1000億円にまで成長したそうです。購入先の割合としては依然としてリユースショップの店頭が多いものの、フリマアプリの台頭が市場規模の拡大に貢献していることは間違いないでしょう。今回は中古市場を躍進させるフリマアプリについてご紹介いたします。

目次

  1. 新しい中古市場の創出
  2. 抑えておきたいフリマアプリ3選
  3. まとめ

新しい中古市場の創出

フリマアプリとは

フリマアプリとは、フリーマーケットのように個人が自由にモノの売買ができるサービスを提供しているアプリのことです。アプリを通じて、誰でも気軽に自分が所有するモノを出品したり、それらを購入したりすることができます。これはCtoCサービス、つまり個人間で行われるビジネスです。CtoCの市場規模はBtoCのそれよりも小さいですが、成長率は非常に高いと言われており、個人間取引はより多くの人々に広がっていくと見られています。

今、フリマアプリが支持されるワケ

近年までは、オンラインでの中古品のモノのやりとりといえばオークションがメインでした。しかし、オークションは仕組みの煩雑さゆえにユーザーが定着しにくい面があります。

オークションでは出品者が価格を設定したモノが出品され、購入者が同額あるいは他者に購入されないために金額を上乗せて獲得の意思を示すやりとりが行われます。しかし、出品者が満足いかない落札価格だと取引はキャンセルされたり、落札者との連絡不通や未入金といった金銭トラブルも発生したりするのです。

それに比べてフリマアプリでは、モノの価格は固定であることが基本になっています。購入者は金額上乗せの駆け引きを意識する必要なく、購入を希望することができます。加えて支払いに関しても安全措置が取られています。

購入者が支払った金額は一度サービス会社に預けられ、商品が無事に届いてから出品者に支払われるようになっています。また、個人間取引の信頼性を担保するために、本人確認を導入しているサービスもあります。取引がわかりやすく手間がかからない上に安全というのが、フリマアプリの人気の秘訣といえるでしょう。

フリマアプリの勃興と今後の展望

では、躍進を続けるフリマアプリの市場動向についてご紹介します。国内最初のフリマアプリは2012年7月にスタートした女性向けファッションを取り扱う「Frill」です。次にハンドメイド商品のフリマアプリとして有名な「minne」が同年10月にサービス開始しています。

この時期はアメリカのハンドメイドマーケットEC「Etsy」が同市場において主流となっていたため、国内では同じ系統のECサービスが続々と誕生していました。そのため、当時のフリマアプリはハンドメイドマーケットECの類として認識されていた傾向がありました。

しかし、2013年の下半期になってその傾向が一変しました。スマホの普及が著しくなったこの時期に大手フリマアプリ「メルカリ」が立ち上がりました。たった3分で気軽に出品できる謳い文句もあり、スマホでモノの出品をする人々が続々と増えていったのです。そこからコミニュケーションツールとして世界で浸透しているLINEも「LINE MALL」という名称でフリマアプリをリリース。続いてEC業界を牽引する楽天も「ラクマ」の提供を開始。大手企業もフリマアプリ市場に参入し、市場の競争が激化しました。

2015年になってからは撤退を余儀なくされたフリマアプリが多数出てきました。「LINE MALL」もそのうちの1つです。激戦区をくぐり抜けて来たフリマアプリも更なる成長を遂げるために海外進出を計画したり、巨額の資金調達を果たしたり、他事業との提携をPRしたりと今後も生き残り続けるための施策がなされていっています。

押さえておきたいフリマアプリ3選

  • メルカリ
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https://www.mercari.com/jp/

2013年7月に誕生した日本最大のフリマアプリです。わずか3年で国内3,000万ダウンロードを突破し、1日の出品数は50万を超えるといわれています。

人気の秘訣は非常にシンプルな操作で出品ができることです。出品するモノの写真を撮影してから、商品の説明、料金・配送の設定などを画面1つで入力することが可能です。これまでの累計出品数はおよそ2.5億品にのぼり、レディース、家電、ホビー、ハンドメイドなどあらゆるジャンルが揃っています。

また、メルカリでは現金の他にポイントを利用して商品を購入することもできます。このポイントの獲得方法は、未会員のユーザーに自分の招待コードを用いて会員登録してもらうことで特典としてお互いにポイントがゲットできるサービスや、企業とのタイアップキャンペーンなどがあります。

  • チケットキャンプ
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https://ticketcamp.net/

株式会社ミクシィのグループ会社である株式会社フンザが運営するチケットキャンプ。名前から察する通り、コンサートやスポーツなどのチケットの売買を行えるフリマアプリです。
行けなくなってしまったイベントや余ってしまったチケットを販売したい出品者がチケットの販売価格を設定して、詳細などを記載して出品します。

チケットのやりとりにおいてトラブルを防ぐための安全の取り組みが充実していることが特徴です。出品画面では出品者の「売り手情報」として、個人認証のレベルやレビュー、自己紹介などが表示されるので、出品者の信頼性を確認できます。支払い期限の設定もできるため、未入金のトラブルを防ぐことができます。購入者が支払ったお金はチケットが届くまで出品者の手には渡らず、事務局が預かってくれるようになっています。

また、購入希望者にとって便利なサービスとして、出品チケットの値下げが発生すると通知されるシステムもあるので価格の変動に即時に気づくことが可能です。

  • ジモティー
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http://jmty.jp/

上記2つのフリマアプリはビジネス目的に活用したい人がユーザーとして集まりやすい面があります。しかし、このジモティーは不用になったモノを誰かに譲りたいという、とにかくモノを手放したいという人が活用しやすい仲介掲示板サイトです。

ジモティーというネーミングは「地元」からきており、直接取引のエリアを指定してその場で受け渡しをします。販売価格を設定することもできますが、0円設定をしている出品者が多いのが特徴です。それによって掘り出し物を無料でゲットできる、粗大ゴミとしてかかる出費を抑えられるなど双方にメリットがあると考えられます。

扱う商品は多岐にわたり、モノだけでなく動物の里親、友達募集、教室の宣伝、求人、イベントなど掲示板としての機能も果たしています。

まとめ

競争が激しくなり、フリマアプリは淘汰されつつあります。今回ご紹介したフリマアプリのように他と差別化できる独自性や強みをもっているものが生き残り、成長を遂げていっているのではないでしょうか。

日本でのシェアリングエコノミーの発展と共にフリマアプリも巨大なマーケットとして拡張していくことが期待できそうです。

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