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民泊新法の制定をうけて、民泊事業への本格的参入を決定した、空きスペースのマッチングプラットフォーム「スペースマーケット」。これまでも宿泊物件の取り扱いは少数ながらもあった同社ですが、規制緩和の波に乗って、本格的に民泊市場に乗り出す模様です。

今回はスペースマーケットのビジネスモデルや民泊業界での勝算などにも迫りつつ、そのほかのスペースシェアのプラットフォーマーはどんなサービスを提供しているのかにも触れていきます。

目次

  1. ついに!スペースマーケットが民泊事業に本格参入
  2. ペースシェアサービス「スペースマーケット」とは?
  3. 空きスペースという遊休資産を活用するスペースシェア
  4. まとめ

1.ついに!スペースマーケットが民泊事業に本格参入

SpacemarketSTAY

https://stay.spacemarket.com/

スペースシェアリングのマッチングプラットフォームとして、空きスペースを貸し借りできるサービスを展開中の株式会社スペースマーケットは、2017年9月5日から「スペースマーケットSTAY」への民泊ホストの事前登録の受付を開始し、同社が民泊業界に進出することを発表しました。

スペースマーケットはすでに空きスペースを利用した「場所の貸し借り」ができるサービスを行っています。民泊新法の施行に伴い、同社が本格的に民泊事業に参入するとなれば、スペースマーケットに登録している既存のオーナーは、1つのプラットフォームを通して「時間貸し」と「宿泊」という2つの選択肢を得ることになります。

民泊新法の規定により、民泊施設が年間で営業できる日数は180日以内と定められていて、サービス提供側からは営業日数が短期すぎて採算をとりにくいと、すでに不満の声が上がっています。

この問題について、スペースマーケットをプラットフォームとして利用する場合は、民泊営業できない期間を時間貸しスペースとして提供すできるので、国内でもシェアを拡大しているAirbnbなどより効率的な民泊運営が可能になります。同社はこれを大きなアドバンテージと位置付けています。

 

2.スペースシェアサービス「スペースマーケット」とは?

スペースマーケットとは

Spacemarket

http://spacemarket.co.jp/

スペースマーケットは、2014年にサービスを開始した空きスペースを貸し借りするスペースシェアのプラットフォームです。現在は時間貸しのほかに、一日貸しや宿泊などのさまざまな利用形態を取り扱っています。

当初スペースマーケットはビジネス向けのAirbnbとして、企業が株主総会や研修などのイベントスペースを借りるニーズに応えるような物件を中心に運営を始めました。その後一般への認知度の高まりにつれて、利用の方法は多様化していきます。中でも誕生日会や結婚式などのパーティーに利用したいという需要が高まり、一気に利用が拡大しました。

お寺や映画館などの特別な場所を借りられるというのがセールスポイントとしてありましたが、次第に一般の民家も借りられるようになり、都心の豪邸を貸切ってパーティーが行われたり、地方の古民家がコスプレイヤーの撮影スポットとして人気を博したりと、おもしろい使われ方が登場しています。

一方で、スペースマーケットと地方自治体との協業も進んでいます。島原市らが運営する島原観光ビューローが提携して、島原城を活用したイベントを計画しています。2017年3月には島原城での宿泊体験や、コスプレ撮影イベントが行われました。

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スペースマーケットのユーザー数や資金調達状況

スペースマーケットは2014年に約1億円、2016年に約4億円の資金調達を行っています。2016年8月時点で取扱いスペースは8,000件以上で、サービス開始から2年で10倍以上の増加を遂げました。

2017年9月時点で公式サイトではユーザー数30万人と公表されています。

スペースマーケットのビジネスモデル

ビジネスモデルとしては、空きスペースの「貸したい人」と「借りたい人」をマッチングさせて利用料から一定の手数料を徴収する手数料モデルです。

借主が支払うスペース利用料の20~30%、宿泊の場合は10%を、貸主が手数料としてスペースマーケットに支払います。稼働が活発な物件や、スペースマーケットからの依頼によって提供しているスペースなどでは手数料は低く設定されることもあり、会場との契約状況によって異なる場合があるようです。

 

3.空きスペースという遊休資産を活用するスペースシェア

スペースマーケットがカテゴライズされる「スペースシェア」では、さまざまな空きスペースの活用が進んでいます。

百戦錬磨の子会社とまれるは民泊のプラットフォーム「STAY JAPAN」を運営しています。こちらは家主滞在型と不在型の両方の空き部屋を提供している一方、同サイト内のコンテンツ「とまりーな」では田舎暮らしに特化した体験型民泊の提供を行っています。

tomarina

https://stayjapan.com/tomarina

軒先株式会社は空きスペースを利用したポップアップストア向けのマッチングプラットフォームの「軒先ビジネス」と、駐車場の空き時間を貸し借りできるマッチングプラットフォーム「軒先パーキング」を運営しています。

nokisaki

https://www.nokisaki.com/

軒先ビジネスはテナントの契約手続きや経費に煩わされることなく、手軽にお店を始めることができるポップアップストア向けのスペースシェアサービス。時間や日にち単位でスペースをレンタルできるので、まずは試しに商売を始めたいという場合にはうってつけです。

一方の軒先パーキングは、自宅や月極駐車場の空き時間をうまく活用したい人と、行き先で駐車場を見つけられない人を結びつけるシェアスペースのプラットフォーム。空きスペースと駐車場探し、2つのムダを一挙に解決に導くサービスです。

このほかにも貸し会議室のマッチングプラットフォーム「スペイシー」や、会議室からスタジオ、駐車場などスペースのマッチングをマルチに行える「ハロースペース」などがあります。

 

4.まとめ

民泊新法の制定によって、スペースマーケットのようなシェアリングエコノミー業界内の企業はもちろん、業界外からも、民泊事業に乗り出す企業は増加していくでしょう。最大勢力のAirbnbに既存国内サービスがどのように対抗していくのか、新規参入を試みる国内大手企業はどんなサービスで差別化を図るのか、ますますレッドオーシャン化する民泊業界の今後から目が離せません。

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