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家、車、仕事……。多彩なシェアリングサービスが 急成長する中、自宅の押し入れやクローゼット、店舗の空きスペースなどを利用した、新しいシェアリングサービスが始まりました。その名も「monooQ(モノオク)」。

旅行でスーツケースを預けたい時、駅のコインロッカーはどこも満杯で、預ける場所が見つからなかった経験、だれしも一度はあるのではないでしょうか? このストレスを解消してくれるのが、このロッカー・シェアリングです。monooQは、個人の自宅や店舗にある押し入れ・クローゼットなどの空きスペースを、荷物を預けたい個人に紹介し、提供するC2Cサービスです。

2017年3月3日に始まったmonooQの魅力に迫ってみます。

目次

  1. 荷物預かりのシェアエコサービス「monooQ」の概要
  2. 「monooQ」ならではのメリットとは
  3. まとめ

全国の観光スポットでサービス展開中!荷物預かりのシェアエコサービス「monooQ」の概要

これまで荷物を預けるとなると、コインロッカーや荷物預かり所など限られた空間しかなく、しかも大型のものを置くとなると割高なトランクルームしかありませんでした。monooQの代表取締役・阿部氏もこのサービスを始めるきっかけとして、「トランクルームに空きがなく、友人の家電を自宅で数日間預かったことから」と語っています。

このmonooQで預かり手(ホスト)が提供するのは、わざわざ用意した広い空間ではありません。押し入れやロフト、クローゼット、机の下など、自宅やオフィスの空いている空間だけです。

荷物を預けたい人(ユーザー)も簡単な操作で保管場所を見つけられます。ユーザーの申し込みフローは以下の通りです。

①ユーザーは、monooQのWeb上で、預けたい場所を駅名や住所などから検索します。

 

➁場所が見つかったら、詳細を確認し、ホストへ予約リクエストを送信。

③ホストとチャット形式でメッセージをやりとし、お互い荷物の情報を確認しあい、予約確定。

④Paypalで事前決済

➄引き渡し日に指定の場所に荷物持っていく。

⑥受け取り日に指定の場所で荷物を引き取り。

 

料金は、事前にユーザーから送られた荷物の写真や大きさ、重量、受け渡し場所や期間などで決定するようですが、一日スーツケース2個で1,000円程度が目安だそうです。コインロッカーと比べても格安です。

予約が確定した時点で、Paypalで事前決済となります。ホスト側からすれば入金が保証されますし、ユーザーも当日お金のやりとりをしなくてすむというメリットがあります。

「預けたい人」も「預かる人」も個人であるため、荷物の紛失や破損した場合どうなるのかという不安もありますが、monooQで一時金として30,000円まで補償してくれるようです。

monooQは、サービス開始の2017年3月3日時点で、浅草、新宿、渋谷、羽田空港など、都内12カ所で利用できます。2017年末までに国内1,000カ所での利用開始を目指しており、今後さらなる範囲拡大が期待されます。

 

「monooQ」ならではのメリットとは?

①ユーザーが荷物の預かり場所や受け取り場所を自由に決められる

コインロッカーや荷物預り所では、荷物を預けるためにわざわざそこまで荷物を持っていかねばなりません。しかし、monooQでは、ユーザーが事前にホストと預かり場所を決めた後、預かった場所とは違う場所で引き取ることもできます。例えば、浅草で渡し、浅草の保管場所で保管、受け取りは東京駅というような使い方ができ、ユーザーは荷物を運ぶ手間が省けます。

予約制だから、預かり場所を探す必要なし

通常のコインロッカーなどは、その場に行ってみないと空き状況がわかりません。その点monooQなら、事前に確実に保管場所を確保できます。預かり場所を探し回る無駄をなくせるのです。

ホスト側も自宅や店舗の空きスペースがちょっとした小遣い稼ぎとなる上、事前に来訪時間などがわかるので、一日中拘束されるという負担もありません。

③個人が自宅や店舗の“隙間”を利用して、ビジネス化しやすい

monooQが保管場所として提供するのは、個人宅の押し入れやクローゼット、事務所・店舗の一角といった空きスペース。特別な資金も必要なく、個人が簡単に副業として始めやすい特徴を持っています。

④容易な操作でだれでも簡単にユーザーやホストになれる

monooQは、サービス開始前の2015年12月にβ版を開発。その後6ヶ月以上の運用テストを経て、ユーザーとホストの二者が使いやすい仕組みを構築していきました。サイトのデザイン自体もとてもシンプルで、わかりやすく使い勝手のよい構成となっています。

 

まとめ

様々なシェアリングビジネスが続々と登場する中で、今回は「荷物預かり」という埋もれていたニーズに着目したサービスを紹介しました。

monooQは、「預ける場所がない」という不便さから生まれたシェアリングサービスです。新しいビジネスの発想は、このような「日常生活で感じた不便さ」がヒントになる場合もあります。日常で不便に感じたこと、「こういったものがあったらいいのに……」と思えるようなことがあれば、それは新しいビジネスへのきっかけになるかもしれません。

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