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WeWork」は、コワーキングスペースを提供するNY発のスタートアップ企業です。シェアリングエコノミーサービスとして、ライドシェアのUberや民泊仲介サービスAirbnbなどと並んで台頭してきたWeWorkは、2017年3月にソフトバンクが多額の投資を行ったというニュースが出たことでも話題になっています。今やスタートアップ企業や個人のみならず、大企業からも大いに注目を集めているWeWork。日本ではフリーランスや一部の業種の人のものという印象が強いコワーキングスペースがなぜここまで話題を集めるのか、その魅力に迫ります。

目次

  1. コワーキングスペース「WeWork」とは
  2. 人々を惹きつける「WeWork」の魅力とは?
  3. まとめ

1.コワーキングスペース「WeWork」とは 

世界中に展開するコワーキングスペース

wework

https://www.wework.com

2010年にNYで創業し、現在アメリカをはじめカナダ、オーストラリア、イギリス、中国、韓国、インドなど約50都市に100ヵ所を超えるコワーキングスペースを展開するWeWork。利用者は世界中で8万人を超えています(2017年1月時点)。創業当初はフリーランスやスタートアップ企業などをターゲットにしていましたが、現在ではMicrosoftと提携するなど大企業からも注目されていて、利用者8万人のうち14%はDellやマッキンゼーなど従業人500人以上の企業の社員が占めています。

 

月単位で持てる洗練されたオフィス

2017年5月時点で、公式サイトには4つの料金プランが掲載されています。いずれも1ヵ月単位で契約でいます。

フリーランスや出張者など月7日以下の利用者向けのメンバーシッププランでは、月45USドルでワークスペースや会議室を2回まで予約することができます。予約権は1回25 USドルで追加購入も可能で、ワークスペースの利用は1日50 USドル、会議室は時間あたり25 USドル〜などの費用が別にかかります。

リモートワーカーなどより頻繁に利用する人向けには、オープンデスクエリアをいつでも利用できるプランが月220 USドルから用意されています。

スタートアップや小規模な企業向けの固定席プランは月350 USドル〜、固定席なのでキャビネット等も利用できます。いつも同じ場所で仕事をすることで、周囲のワーカーとのコラボレーションが生まれることも狙っているようです。

大企業の出張所としての利用など、さらにヘビーな利用者向けにはプライベートオフィスが持てるプランもあります。月400 USドル〜でセキュリティも守られ固定電話も引くことができるので、より通常のオフィスに近いかたちで利用できます。

コワーキングスペースとしての必要な要素、洗練されたワークスペースや会議室、安定したインターネット環境、プリンター、コーヒーなどはもちろん揃っているほか、別途料金はかかりますが、どのプランでも登録した拠点以外のWeWorkのワークスペースを利用することができます。ドロップインでの利用や一つの拠点のみでの利用と考えると若干高めな印象ですが、世界中にちょっと立ち寄って仕事ができる場所が持てると考えるとリーズナブルだともいえます。

 

ソフトバンクが3億ドルを出資

2017年3月のロイター通信のニュースでは、ソフトバンクグループがWeWorkに3億ドル出資し、出資は今後も継続され総額30億ドルに達する見通しだと報じられています。また2014年12月には50億ドルだった評価額が2016年春には160億ドルに達し、ソフトバンクの出資によってさらに企業価値が200億ドル以上に引き上がることが予測されているなど、急成長を遂げていることが伺えます。

 

気になる日本進出は?

北京、香港、ソウルには既に進出していますが、現在日本にはまだ拠点がありません。2017年4月にLinkedInにおいて日本法人の求人が確認され、日本への進出も近いのではと期待されています。

 

2.人々を惹きつける「WeWork」の魅力とは?

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ユーザー同士のつながりを促す仕掛け

WeWorkが人気を集める理由の一つとして、利用者間のつながりを積極的に生み出す様々な仕掛けが挙げられます。日常的に同じ空間で仕事をすることによるコラボレーションが生まれやすい環境づくりに加え、専用SNSを通してメンバー同士が気軽につながれるようにしたり、アフター5の交流イベントが盛んに開かれたりなどの工夫がされています。イベントはどのオフィスでも週に10〜15という驚くべき数が開かれていて、仕事に直結する勉強会的なものから、リラックスやウェルネス志向のもの、メンバー同士が純粋に交流するためのイベントまで様々です。

さらにWeWorkが同種のサービスと一線を画する特徴として「コミュニティ・マネージャー」の存在があります。各拠点にいるマネージャーは人材探しの手助けや相談への対応、イベントの企画などを行い、利用者間のつながりの強化に重要な役割を果たしています。

こういったイベントやコラボレーションを通じて、個別の閉じられたオフィスで仕事をするよりもスキルや情報がシェアされやすく、人のつながりも獲得できるのです。

 

世界に広がるネットワークへのアクセス

WeWorkの拠点は今や世界中にあるため、サービス専用のSNSといってもそこに参加するメンバーの広がりは世界規模。例えばほかの都市への進出を考えている企業が現地の情報を尋ねたり、現地のワーカーとの協働を模索したりといったことも可能になります。ビジネスユースのSNSとしてはLinkedInが有名ですが、WeWorkは物理的な空間とセットになっているため、求める相手が身近に見つかり、よりリアルなコミュニケーションが生まれやすいことも魅力の一つとなっているようです。

 

新しい働き方とのリンク

最近日本でも非正規労働人口や組織に属さないフリーランスが増加し、従来の企業での働き方が変革にさらされています。その影響は大企業にも及んでおり、業務が社内だけで完結することは難しい時代となっています。

すでにMicrosoftはWeWorkとのパートナーシップを発表していますが、Microsoftの一部社員がWeWorkの各拠点を柔軟に移動しながら仕事をするほか、WeWorkのコミュニティ内で新しい製品やサービスのテストを行うことなども計画されています。

例えば、企業のクリエイティブ関連などフリーランスとともに仕事をすることの多い部署がWeWorkにオフィスを持ち、刺激を受けやすくコミュニケーションのとりやすい環境で仕事をしたり、郊外にオフィスを構える企業が都市部の出張所として使うことで移動時間を短縮したりといったメリットは、十分想定できるでしょう。また社外の人とつながりを持ち積極的に交流していくことは、自社のサービスをより良くしていくために欠かせません。

 

3.まとめ

WeWorkのミッションには、“To Create a world where people work to make a life, not just a living“と書かれています。これは「人々が単に生計を立てるために働くのではなく、自らの人生をつくるために働く場所へと世界を変える」というような意味ですが、ここでは仕事が「人生を豊かにするためのもの」として捉えられていることが伺えます。

人生を豊かにするために、世界中の人とつながり、自信のスキルを充実させ、柔軟に場所を変えながら仕事をするスタイルが今後ますます一般的になっていくのかもしれません。このような流れの中、WeWorkのような業態は今後ますます成長していくでしょう。

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