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「Alice.style(アリススタイル)」は個人と個人、企業と個人を繋ぐレンタルサービスのプラットフォームです。個人向けのプラットフォームとして「第二のメルカリ」とも言われ、注目されています。また2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催期間内に観光関連グッズをレンタルできる、新しい都市型シェアリングエコノミーサービスの提供も予定しています。それぞれどのようなサービスなのか、利用者にとってのメリットや今後の展望を解説します。

目次

  1. 「Alice.style(アリススタイル)」とは
    ・サービス概要について
    ・2020年に向けて
  2. 利用のメリットとは
  3. 今後の動向と展望
  4. まとめ

1.「Alice.style(アリススタイル)」とは

サービス概要について

B2CとC2C のレンタルプラットフォームAlice.style(アリススタイル)2018年10月29日からサービスを開始しました。貸主の「使用頻度の低いものを貸してお金にしたい」、借主の「物を簡単に借りて試したい、ちょっと贅沢品を使ってみたい」というニーズを叶える、個人と個人、企業と個人の貸し借りサービスです。

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https://www.alice.style/

ユーザー間のレンタル予約、発送連絡などはすべてスマートフォンのアプリ内で完結します。物を貸したい人は、アプリ内の「貸す」というタブから「出品する」を選択、カテゴリから出品商品を選択し、出品商品の画像や配送方法や価格などを設定して出品します。物を借りたい人は、アプリ内の「さがす」というタブから借りたい商品のカテゴリを選択し商品を選んで「借りたい」を選択、あとは貸主を選んで貸出予約を行います。貸主が予約を承認すれば2者間取引が開始されます。

借りたい人は個人だけではなく、メーカー企業からレンタルすることもできます。アプリ内で手続きをすればレンタルした商品をそのまま購入することも可能です。

取り扱い商品としては、女性をメインターゲットにした美容家電や調理家電やベビー用品などの最新商品を数多く揃えていますが、他にもカメラやイヤホン、ドローンなどのAV、IT製品、バッグやぬいぐるみ、クリスマスツリーなどのホビー用品も取り扱っています。今後はさらに商品カテゴリを拡充していくとしています。

他サービスと異なる特徴的な取り組みとして、アプリのトップページに実際に使用してレポートする人気商品比較記事の掲載や、話題商品のタイムリーな表示など、ユーザー目線の最新商品情報を毎日配信することで借りたい人の「物との出会い」を促していることが挙げられます。

また、下で詳しく説明する渋谷区でのオリンピック・パラリンピック向けの観光関連グッズのレンタルサービスでは、レンタル料金の一部を渋谷区内の児童養護施設やこども食堂等に寄付する仕組み作りにも取り組んでいます。

2020年に向けて

アリススタイルは、2019一般財団法人渋谷区観光協会および一般社団法人シェアリングエコノミー協会と協働して、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催期間に渋谷区内の各所で観光客が必要とする観光関連グッズをレンタルするサービスを提供するプロジェクトを始動させました。

オリンピック・パラリンピック開催会場に予定されている渋谷区内の国立代々木競技場や東京体育館周辺は、大会期間中の混雑が予測されています。アリススタイルを利用すれば渋谷区内のホテルやレンタルスペースなどで借りたい商品を受け取り、返却することができ、ほぼ手ぶらで旅行に来ることもできます。想定されるレンタル商品のニーズとしては、最新機種のカメラや試合観戦用の双眼鏡、猛暑対策の携帯用冷風機、観戦後の日焼けケア用の美顔器などを見込んでいます。

この他にも五輪に向けたシェアエコの動きが活発になっています。民泊は増加する訪日外国人旅行者の宿泊施設としての役割が期待され、法整備も進んでいます。パーキングシェアリングサービスにも様々な企業が参画しており、駅やスタジアムを運営する会社が駐車場のシェアリングサービスを提供する会社と提携し、駐車スペースの確保や周辺の混雑解消を促す取り組みも始まっています。

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2.利用のメリットとは

アリススタイルのユーザーは、貸したい人と借りたい人の双方にメリットがあります。

個人として貸す場合は、家にあるけれど使っていないものをお金にすることができます。毎日使わないのに場所をとるもの、なんとなく買ってしまって使わないもの、トランクルームに預けたままのものを貸し出して活用できるのです。

貸したいものを持っているけれど貸し借りの手間が面倒、という人向けには梱包の手間を省き簡単に貸し出せる独自の配送サービスや、貸したいものをアリススタイルに預けて運用を委託するサービスも提供しており、貸したい人は自分に合った方法を選ぶことができます。

また貸主が企業の場合は、商品をトライアルしてもらえて、気に入ればそのまま購入してもらえるというメリットがあります。

借りたい人にとっては、プレミアムな家電を購入前に試してみたい時など、レンタルして気軽に試すことができます。借りた後に気に入れば新品を購入することができます。またリースサービスも検討されており、育児関連用品など利用期間が短いものを借りたい、モノをあまり持ちたくないという時にも、購入せずに必要な時だけレンタルやリースができるといったメリットがあります。

 

3.今後の動向と展望

フリーマーケットアプリなど個人間でのモノのやりとりが活発になる中、アリススタイルは個人向けのプラットフォームとして「第二のメルカリ」とも言われて注目を集めています。

アリススタイルを運営する株式会社ピーステックラボの社長村本理恵子氏は、データ分析とアルゴリズム、デジタルマーケティングの専門家で、前職ではエイベックスグループで動画配信事業dTVサービスをけん引しました。前職の「デジタルコンテンツを定額でシェアする」というビジネスを進めるうち「デジタルだけでなく、リアルでも同じようなサービスができないか」と考えるようになったことがピーステックラボ立ち上げのきっかけと話しています。

村本氏の経験を活かし、アリススタイルではマーケティングのデータ分析手法に基づくマッチングをアプリに導入する、自社に足りない部分は他企業と連携して双方のビジネスチャンスにしていくなど、独自の取り組みが見られます。

他企業との連携では、預けられたものを保管する倉庫スペースやオリジナルの物流サービスでアスクルと連携、家電リース製品の提供でリコーリースと共同開発を行っており、両社からは計3.5億円の出資も受けています。他にも、全国でトランクルームを展開する押入れ産業株式会社との提携や、不動産ベンチャーOYO(オヨ)との事業提携も発表しています。

 

4.まとめ

個人向けプラットフォームとして「第二のメルカリ」とも言われるアリススタイル。それだけではなく、自社でない部分は積極的に他社と連携することで、ユーザーにとってより使い勝手のいいサービスを提供したり、2020年のオリンピックに向けた新しい都市型シェアリグエコノミーサービスを立ち上げたりと、独自の事業展開を進めている点でも注目が集まります。レンタルの統合プラットフォームを目指して次々に新しいサービスを創り出していく同社から目が離せません。

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