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ソフトバンクはIoTを活用したパーキングシェアリングサービス「BLUU Smart Parking」を2018年秋からスタートします。カメラセンサーシステムを利用して車両を検知する仕組みは、従来のコインパーキングより低コストでの設営が可能となります。スマートフォンで駐車場の検索・予約・決済まで行うことができるため、利用者にとっても利便性の高いサービスとなりそうです。

同社の提供するシェアサイクルとの協業で展開するあらたなサービスとその可能性、また主なパーキングシェアサービスなどもご紹介します。

目次

  1. ソフトバンクの駐車場シェアリングサービスとは
    ・「時間単位」と「1日単位」での予約が可能
    ・リアルタイムで空き状況把握、利用可能
    ・シェアサイクルのHELLO CYCLINGとも協業
  2. 徐々に拡大する駐車場シェアリングサービス
  3. まとめ

1.ソフトバンクの駐車場シェアリングサービスとは

ソフトバンク株式会社は、個人や企業が所有する駐車場や空きスペースをドライバーに貸し出すパーキングシェアリングサービス「BLUU Smart Parking(ブルースマートパーキング)」を2018年10月下旬から開始します。8月20日をめどに、ベータ版のトライアルをiOSの無料アプリで提供開始、Andoroid版アプリにも今後対応の予定です。ソフトバンクのIoTプラットフォームを活用、駐車スペースにカメラセンサーシステムを設置して車両を検知、入出庫の確認から料金精算まで行うことができます。

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「時間単位」と「1日単位」での予約が可能

駐車場は1分単位で指定できる「時間単位」と「1日単位」の予約が可能です。アプリの地図上から空いている駐車場を選択し、利用時間を入力すると予約が確定します。利用者は駐車場検索から予約、料金の支払いまでアプリで完結することができます。予約した時間よりも早く利用を終了する場合は利用した時間分の決済もアプリ上で行うことが可能です。

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リアルタイムで空き状況把握、事前の予約なしで利用可能

BLUU Smart Parkingでは駐車スペース1台分に車両のナンバープレートを認識する独自のカメラセンサーを設置します。センサーは駐車された車のナンバープレートを読み取り、予約した情報と照合することができます。

パーキングに設置されたカメラセンサーは、駐車場業界初(2018年7月現在 シー・ティ・マシン調べ)となる、ディープラーニングなどのAI技術を利用した画像処理によって車両の検知や、ナンバープレートの認証を行います

LTE通信方式を搭載し、ソフトバンクのIoTプラットフォームとのデータ通信まで行います。また、小型の磁気センサーも開発中で、こちらはカメラセンサーを設置するスペースのない個人のスペース向けなどを想定しています。

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ソフトバンクによると、従来のコインパーキングのセンサーは数十万ほど費用がかかりますが、同社のカメラセンサーの場合、3割から半額ほどコストが抑えられるということです。さらにこれまでは精算機やロック版などの設備投資も必要でしたが、このセンサーを利用することで、駐車場のオーナーは初期投資額、運営費を低く抑えることができます。

駐車料金はアプリでの支払いが可能なため、利用者は煩雑な支払いの流れが不要となり利便性の高いパーキングシェアサービスが実現されるでしょう。ドライバーはスマートフォンのアプリから駐車場を検索、空き状況をリアルタイムで確認できます。空き状況を確認し予約・決済までその場で行うことができます。ソフトバンクでは関東圏を中心に8月からベータトライアル版を実施、全国で展開を予定しています。

さらにソフトバンクが提供しているYahoo!カーナビとの連携にも対応し、カーナビアプリが予約した駐車場までの道案内をしてくれます。年内にはYahoo!カーナビからも直接駐車場の予約ができるようになるということです。

シェアサイクルのHELLO CYCLINGとも協業

ソフトバンクは同社が提供するHELLO CYCLING との協業も発表しています。HELLO CYCLINGは2016年にサービスをスタート、全国85の市区町村、駐輪ステーションは1100か所展開しています。パーキングシェアの近くにステーションがあれば、最終目的地まで少し距離がある場合や、現地の移動手段として自転車を活用することができます。また双方の利用データをもとに、遊休土地の価値・需要や最適な活用方法を分析、可視化するサービス「Open Space Platform」も提供開始していくということです。

 

2.徐々に拡大する駐車場シェアリングサービス

不動産やカーシェアなど、ここ数年で駐車場シェアリングビジネスに参入する企業が増え、市場規模は拡大しています。ここでは主な駐車場シェアリングサービスとその特徴、料金などをご紹介します。

Akippa

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https://www.akippa.com/

akippa株式会社が提供する駐車スペース不足の問題を解決するパーキングシェアシステムです。スマートフォンやPCを使って駐車場を貸す「オーナー」と借りる「ユーザー」をマッチング、個人間で駐車場の貸し借りができます。駐車場を利用したい人は事前に駐車場を探し予約、支払いまで行います。利用料金は1日単位となり、一部例外を除いて予約日内であれば自由に車両の出し入れも可能です。利用者は登録料や年会費などは一切不要。システム利用料として駐車場利用料金の50%(税別)がスペースオーナーの収益となります。

nokisaki PARKING(軒先パーキング)

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https://parking.nokisaki.com/

スペースシェアサービスの軒先株式会社が展開するパーキングシェアサービス。駐車場を利用したい人は事前に駐車場を探し、予約、支払いまで行います。1日の利用料金となり、一部例外を除いて予約日内であれば自由に車両の出し入れが可能。登録料や月会費も不要で、運転免許証を持っていればだれでも簡単に登録・利用が可能。スペースのオーナーは初期費用0円で始められます。駐車場利用料金の65%が収益、35%をシステム利用料として支払うことになります。

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B-Times

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https://btimes.jp/

B-Timesはパーク24が提供する駐車場シェアリングです。1日単位の予約、一部の駐車場を除いて利用当日は何度出し入れしても料金は変わらず、150円~/日というお得な料金設定です。

利用者は事前予約が可能で最大14日間まで借りることができます。オーナーは利用料金の60 %を提供料として得ることができます。

Toppi

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https://www.repark-toppi.jp/

三井不動産リアルティが提供するパーキングシェアサービスです。1日単位の予約となり、一部を除いて利用当日の出し入れも可能。既存の「三井のリパーク」時間貸し・月極駐車場の一部を「toppi!」に転用することで、都心や観光地の近くなど立地条件のよい駐車スペースを確保できる点は利用者にとってもメリットが大きいと言えます。

 

3.まとめ

大手企業の参入で各社の競争過熱も予想されるパークシェアリング市場。空いているスペースと、駐車場を利用したいユーザーをマッチングさせる駐車場シェアビジネスは、慢性的な駐車場不足解消と、遊休スペースの有効活用に大きく貢献していくことでしょう。

あらゆるモノがネットにつながるIoTはスマートフォンとの親和性が高く、スペース利用のシェアリングエコノミーの進化にも大きく影響していくと予想されます。

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