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シェアリングサービスが広がりを見せるなかで、2019年1月にシェアリングエコノミーを引越しに取り入れた新しいサービス、Hi!MOVEがリリースされました。さらにHi!MOVEは翌2月から家具シェアサービスを提供するairRoomとの業務提携も開始しています。引越シェア、家具シェアとはどのようなサービスなのか、「引越し難民問題」解決も目指す二つのシェアエコ提携の狙いやメリットなどを解説していきます。

目次

  1. サービス概要について
    ・引越しシェアとは
    ・家具シェアとは
  2. 提携によるメリットについて
  3. シェアエコの多様性
  4. まとめ

1.サービス概要について

引越しシェアとは

シェアリングエコノミーを引越しに取り入れた新サービスHi!MOVE2019年1月18日にリリースされました。

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https://hi-move.jp/(スマートフォン版)

Hi!MOVEはトラックの空きスペースを他の利用者とシェアすることで引越し料金を抑え、また荷物の写真を撮るだけで手軽に見積りが分かる新しい引越しサービスです。

引越しをしたい利用者は、スマートフォンで荷物の写真を撮りHi!MOVEのサイトに簡単な情報と共に入力します。するとすぐに引越し料金が提示され、提示された金額で引越しをしたい場合はお客様情報を入力し、あとは荷造りをして引越し当日を待つだけ、という仕組みです。

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https://hi-move.jp/(PC版)

Hi!MOVEを運営する株式会社グライドは、2014年の創業以来「引越し達人セレクト」という引越し一括見積サイトを運営してきました。その中で見つけた課題が今回のサービス構築のきかっけとなったと言います。一括見積サイトは複数社の見積りが確認できて便利な一方、利用者には見積り初期段階での個人情報入力や各社とのやり取り、見積りをすぐに調べられないなどの不便さがありました。引越し業者にとっても相見積りのため成約率が低いなどの課題がありました。

Hi!MOVEは写真ですぐに見積りを提示し、引越しが確定した利用者のみを業者にマッチングすることでこれら双方の課題を解決しました。さらにトラックのシェアにより一般的な貸切型の引越しに比べ3~4割安い価格を提示できるのです。

家具シェアとは

家具をシェアするサービスも拡大しており、2018年7月にリリースされたairRoomもその一つです。

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https://air-room.jp/

airRoomは1,000種類を超える家具やインテリアを月額定額で利用できるサービスを提供しています。

利用者はairRoomのサイトで家具やインテリアを選び、気に入ったものをカートに追加します。そのままクレジットカードで決済ができ、選んだ家具やインテリアは無料で家まで配送されます。最短1ヶ月からレンタルが可能で、気に入れば購入することもできます。

レンタル料金は月500円から高いものでも月5000円程度で、初期費用や解約費用もかかりません。

家具のシェアを提供するサービスは他にもKAMARQCLASなどがありますが、airRoomは家具の入れ替えが1ヶ月単位でいつでも変更できるため、利用者の多様なニーズに応えるサービスとなっています。また、20〜30代前半の女性をターゲットとしたデザイン性の高い家具の追加にも今後注力するとしています。

さらにairRoomは家具を一時預けできるサービス、airRoomトランクも提供しています。

利用者は今持っている家具をサイズに応じて月額750円、1000円、2000円にて1ヶ月単位で預けることができます。預け期間に制限はなく、こちらも配送料は無料です。

 

2.提携によるメリットについて

引越シェアサービスHi!MOVEを運営する株式会社グライドと、家具シェアサービスairRoomを運営する株式会社Elalyは2019年2月21日に提携の開始を発表しました。

この提携によりHi!MOVEとairRoomの利用者にそれぞれのサービスを紹介して、利用者の利便性を向上させることを目指しています。さらに引越しのトータルコストを少しでも抑え、費用が高く引越しができない「引越し難民」問題の解決も狙いとしています。

Hi!MOVEの利用者向けには、引越しのトータルコストを抑える手段としてairRoomトランクを紹介。家具を一時的にairRoomトランク預けて引越しの荷物量を減らし、その後に預けた家具を料金が高騰する時期を避けて新居に輸送することで、引越しのトータルコストを抑えることができます。また、引越しの際に家具を処分したい、新居にあう家具がないという利用者にはairRoomを紹介します。引越し前に家具を処分することで荷物量を減らし、その後はairRoomで新居に合う家具のレンタルを促すという仕組みです。

airRoomとairRoomトランクの利用者向けには、引越しや荷物の輸送手段の1つとしてHi!MOVEを紹介するとしています。

2019年2月時点では、Hi!MOVEは東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県の1都3県のみairRoomは東京のみでサービスを展開していますが、いずれも今後はサービス利用可能地域の拡大を検討するとしています。他にもHi!MOVEは2名以上の家族引越しサービス、クレジットカード決済やQRコード決済機能などのサービスも検討しており、今後の事業の展開が注目されます。

 

3.シェアエコの多様性

他にもHi!MOVEのように空いた設備やスペースを活用するシェアエコや、airRoomのようにモノを所有する代わりにレンタルできるシェアリングサービスが広がっています。

印刷業界のシェアエコ「ラクスル」は、自社で印刷機を保有せず全国の印刷会社と提携し空いている設備を使うことで、品質を落とすことなく安価な印刷サービスを提供しています。

eco cloak」は街中の空きスペースに荷物を預けられるサービスです。荷物を預けたい人と空きスペースを持つ店舗や施設をマッチングすることで、カフェやホテルなどの空きスペースに荷物を預けることができ、訪日外国人の増加に伴う「コインロッカー難民」問題解決の手段の一つとして注目されています。

レンタルするシェアエコでは、楽器をシェアできるサービスも登場しています。「atsumari」は世界中の人々と楽器をシェアできるプラットフォームで、利用者と出品者の交流の場や楽器職人も楽器の出品者として参加できる仕組みなど、ユニークな工夫もされています。

またブランドバックを比較的安価な月額料金でレンタルして使うことができるシェアリングサービスも人気を集めています。

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4.まとめ

シェアリングエコノミーが広がりを見せる中、引越しや家具の業界でもシェアを活用した新しいサービスの提供が始まりました。いずれもトラックの空きスペースや在庫家具などの空いているリソースを活用することで、利用者の利便性が高まるだけでなく、それまで業界が抱えてきた課題や社会問題の解決にも貢献する点で画期的なサービスと言えます。シェアリングサービス同士提携の効果やそれぞれの事業の拡大など、今後の展開から目が離せません。

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