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余っているけれど有効活用できていない時間やスキルなど様々な資源を共有するシェアリングエコノミー。このシェアリングエコノミーをビジネスマッチングに取り入れたのが「Saleshub」です。新規顧客開拓に悩む企業の課題を解決し、また今まで少なかった営業マンやビジネスマンが活躍できる副業の場を提供しています。2017年のサービス開始から大きくユーザー数を伸ばしている「Saleshub」とはどんなサービスなのでしょうか。サービスの概要や利用のメリットを解説します。

目次

  1. 「Saleshub」とは
    ・サービス概要について
    ・設立の経緯
  2. 利用のメリット
  3. 様々な働き方を提供するシェアリングエコノミー
  4. まとめ

1.「Saleshub」とは

https://saleshub.jp/

サービス概要について

「Saleshub」は、商談先を紹介してほしい企業と商談先を紹介できるサポーターを繋ぐビジネスマッチングサービスです。

商談先を紹介してほしい企業は、例えば「水産物の仕入れを検討中の飲食店経験者を紹介してください」など、「こんな顧客を紹介してほしい」という自社が求める顧客像を「Saleshub」上に投稿します。それを見たサポーターは顧客像に合う知り合いがいたら、知り合いの企業を商談先として紹介し、商談アポのセッティングを行います。

サポーターは商談アポのセッティングや商談の成立により、お祝い金を受け取ることができます。販路の拡大や新規開拓に悩む企業にとっては「紹介」という効率的で確度の高いアポを獲得でき、またサポーターも投稿企業からのお祝い金という副収入を得ることができます。

https://saleshub.jp/guides

「Saleshub」は今までなかった「営業マンに特化したシェアリングエコノミーサービス」を提供しており、また事業に共感したサポーターが商談先を紹介する「共感による紹介」という点に特徴があります。お祝い金の最低保証額導入や、閲覧画面の利便性向上、企業サポーターの導入など、日々サービスの改善が続けられていることも注目すべき点です。

設立の経緯

株式会社Saleshub代表取締役の江田氏は1991年生まれ、高校3年生の時に通っていた塾のチューターから話を聞いて起業に興味を持ち、受験後や大学在学中を通して買い物代行やアパレル系のサービス、リアルアフィリエイト事業の立ち上げなど数々の事業に携わってきました。

「Saleshub」を立ち上げたきっかけは前職で感じた課題にあると言います。前職で江田氏は営業としてテレアポや飛び込み営業を経験し、100件中1件アポが取れるかどうかという方法に非効率さと精神的負担の大きさを感じました。そこで、この新規事業開拓の問題の解決策を考えたことが立ち上げに繋がったのです。「Saleshub」であれば外部のサポーターから商談先を紹介してもらうことができるため営業マンの精神的な負担も少なく、闇雲に飛び込み営業をするコストを減らすことができます。

さらに、江田氏は「Saleshub」にもう一つの役割を期待しています。社会的な動きとして副業が盛り上がっている中、エンジニアやデザイナーに比べ「営業マン・ビジネスマン」が気軽に副業ができる環境はまだ整っていません。「Saleshub」がこの営業マンやビジネスマンのための副業の受け皿になればと江田さんは考えています。

 

2.利用のメリット

「Saleshub」の利用者には、商談先を紹介してほしい企業と商談先を紹介するサポーターがおり、「Saleshub」はそれぞれにメリットがあるWin-Winの仕組みを築いています。

まず商談先を紹介してほしい企業にとって、「Saleshub」は顧客を得られるだけでなく、完全成果報酬のため利用しすいシステムです。また飛び込み営業などの非効率な新規開拓営業を減らすことで、コストや営業マンの精神負担を減らすことができます。飛び込み営業などで得たアポイントよりも人の紹介によるアポイントの方が、その後のビジネスの成約率が約4倍高いと言われており、高い成約率が見込めます。

一方、商談先を紹介するサポーターにとっては、商談アポのセッティングによる企業からお祝い金で副収入を得ることができます。さらに副業としての利点以外でも、企業の営業や、周りや知り合いの課題解決をサポートすることで、“一歩進んだビジネスマン”として自身を成長させられるメリットもあります。

サービス開始時は営業マンやビジネスマンなどの個人を対象としていたサポーターですが、現在では企業もサポーターとして活動することができます。企業サポーターはSaleshubに掲載されている数百の商材をすべてクライアントに提案できるようになり、よりクライアントに頼られる会社になると共に、他社商材の紹介によるお祝い金で自社収益を向上させることができます。

最後に「Saleshub」の利用者ではありませんが、サポーターの仲介で商談先として紹介される企業にとっても、自社の課題を解決するサービスを教えてもらえるというメリットがあります。

この利用者それぞれのWin-Winの関係が共感を呼び、サービス開始から約1年半で「Saleshub」のユーザー数は企業1,400社以上、サポーター10,000人以上に成長しています。

 

3.様々な働き方を提供するシェアリングエコノミー

「Saleshub」のような営業マンやビジネスマンへの副業促進以外にも、スキルシェアやコワーキングなど、様々な働き方を提供するシェアリングエコノミーがあります。

飲食系宅配サービスのUberEatsでは、年齢や運転免許などの条件を満たせば介護や育児、高齢で長時間労働が厳しい人にも働くチャンスとなります。

他にも、即戦力のアルバイトを自動でマッチングするTaimeeや、アプリを利用した家事代行サービスANYTIMESなど、いずれも依頼者と受注者をマッチングすることで、発注者は必要な仕事のみを依頼でき、受注者は空いた時間を活用して収入を得ることができます。

またクラウドソーシングを活用すれば、受注者の働く場所に関わらず、インターネットを介して求めるスキルのある受注者に仕事を依頼することができます。例えばワークシフト・ソリューションズは、海外関連業務に特化したクラウドソーシングを提供しています。

働き方改革にも注目が集まる中、個人の時間や知識・労働力を提供するタイプのシェアリングエコノミーが増えることで、様々なライフスタイルに合った新しい働き方が増えています。

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4.まとめ

「Saleshub」はシェアリングエコノミーを取り入れることで、企業や個人を繋ぐ新しいビジネスマッチングのプラットフォームを提供し大きく成長しています。企業はサポーターに営業代行をしてもらうことで効果的に新規顧客を開拓でき、サポーターも空いた時間や人間関係を活用して副業収入が得られます。シェアリングエコノミーが広がる中、ますます今までになかったプラットフォームの誕生が期待されます。

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